
結婚相談所では、お見合いから仮交際を経て、真剣交際へと段階的に関係を深めていきます。真剣交際とは、結婚を前提として一対一で交際する最終段階であり、多くの場合、数ヶ月以内に成婚退会か破局かの結論を出すことになります🙂
しかし、ここ最近の婚活市場では、真剣交際まで進んだにもかかわらず破局するカップルが増加しています。業界関係者との情報交換でも、「真剣交際からの破局率が上がっている」という声が相次いでいます。
実際のデータを見ると、現在では真剣交際に進んだカップルの約4割が破局しているという実態があります。この数字は決して小さくありません。本記事では、なぜ結婚直前で関係が終わってしまうのか、その理由と対策、そして破局する際の正しい対応について詳しく解説します😊
結婚相談所における真剣交際を理解するには、まず仮交際との違いを知る必要があります。仮交際は、お見合い後に「もう少しこの人を知りたい」と思った場合に始まる期間で、複数の相手と同時進行することが認められています。
一方、真剣交際は一対一の関係となり、他の人との仮交際はすべて終了させなければなりません。この段階では、結婚を具体的に考え、お互いの家族への紹介や将来の生活について話し合うことが期待されます。
真剣交際に進むということは、お互いが「この人と結婚する可能性が高い」と判断したということです。だからこそ、この段階での破局は双方にとって大きな痛手となります。
時間と感情を投資した分、期待も大きくなっています。そして、他の可能性を断って一人に絞った後での別れは、精神的なダメージも大きいのです。

真剣交際からの破局率が上がっている背景には、いくつかの社会的要因があります。
まず、結婚に対する価値観の多様化です。以前は「結婚するべき」という社会的圧力が強かったため、多少の違和感があっても結婚に進むケースが多かったでしょう。しかし現代では、「納得できる相手でなければ結婚しない」という意識が強まっています。
また、離婚率の上昇を目の当たりにしている世代は、結婚に対してより慎重になっています。「結婚してから後悔したくない」という思いが、最終段階での厳しいチェックにつながっているのです。
もう一つの要因は、交際中のコミュニケーション不足です。仮交際の段階では表面的な会話に終始し、真剣交際に入ってから初めて深い話をするケースが増えています。
その結果、真剣交際で初めて価値観の大きなズレや、受け入れがたい事実に直面し、破局に至るのです。本来であれば仮交際の段階で確認すべきことが、後回しになっている傾向があります。
最も多い破局理由の一つが、「頭では結婚すべきだと思うが、心がついていかない」というものです。
条件的には申し分ない相手、性格も悪くない、一緒にいて不快ではない。しかし、どうしても「この人と一生を共にしたい」という確信が持てない。理屈ではなく、感情の部分で結婚への決断ができないのです。
この理由での破局は、実は仮交際の段階での見極め不足が原因であることが多いです。「条件が良いから」「年齢的にそろそろ結婚したいから」という理由で真剣交際に進んでしまい、いざ結婚が現実味を帯びてきた時に、自分の本当の気持ちに気づくのです。
結婚は感情の決断です。どれだけ条件が揃っていても、心からの愛情や尊敬の念がなければ、幸せな結婚生活は難しいでしょう。真剣交際に進む前に、自分の気持ちをしっかり見つめることが重要です。
二つ目の理由は、仮交際の段階から何かしらの違和感や不満があったにもかかわらず、「大した問題ではない」と自分に言い聞かせて我慢し続けた結果、真剣交際で限界に達するケースです。
「食べ方が少し気になるけど、他は良いから」「話が長いけど、性格は優しいから」「デートプランがいつも雑だけど、忙しいから仕方ない」
こうした小さな違和感を一つ一つ飲み込んでいくうちに、それらが蓄積し、真剣交際という密度の高い関係になった時に一気に噴出するのです。
重要なのは、結婚生活は何十年も続くということです。交際段階で我慢していることは、結婚後にはさらに大きなストレスとなります。家族として毎日顔を合わせ、生活を共にする中で、その小さな違和感は決して小さくなりません。
真剣交際で「やはり無理だ」と気づくことは、ある意味で正常な判断です。ただし、できれば仮交際の段階で自分の気持ちに正直になり、早めに判断することが望ましいでしょう。
三つ目は、真剣交際に入って初めて明らかになる重大な事実があったケースです。これは最も深刻な破局理由といえます。
具体的には以下のような事例があります。
これらの情報は、結婚を決める上で非常に重要な要素です。しかし、相手が意図的に隠していたり、「言いにくい」と後回しにしていた結果、真剣交際になってから初めて打ち明けられることがあります。
こうした重要な情報を隠していたことは、相手への誠実さの欠如を示しています。たとえその事実そのものは受け入れられる内容だったとしても、「隠していた」という行為自体が信頼を損ない、破局につながるケースも少なくありません。
プロフィールや仮交際の段階で正直に話すべき情報を隠すことは、結果的に自分の首を絞めることになります。真剣交際で打ち明けるつもりであっても、それでは遅すぎるのです😅
お金の使い方、子育ての方針、仕事と家庭のバランス、老後の過ごし方。こうした人生の重要な価値観について、真剣交際で初めて深く話し合った結果、大きなズレが判明することがあります。
真剣交際では、お互いの家族と顔合わせをすることが一般的です。その際、相手の家族との相性が悪かったり、家族から強い反対を受けたりすることで、破局に至るケースもあります。
デートという非日常の場面では気にならなかった性格の違いが、より日常的な場面や長時間一緒にいる中で顕著になり、「この人とは合わない」と感じることもあります。
一方は早く結婚したいと焦っているのに、もう一方はまだ慎重に見極めたいと考えている。こうした結婚へのスピード感の違いが、関係の破綻を招くこともあります。

真剣交際での破局を防ぐためには、仮交際の段階での見極めが極めて重要です。表面的な会話だけでなく、以下のような重要事項について早めに確認しましょう。
こうした話題は切り出しにくいかもしれませんが、結婚を考える上では避けて通れません。仮交際の段階で確認しておくことで、真剣交際での破局リスクを大幅に減らせます。
「年齢的にそろそろ結婚しないと」「条件が良いから逃したくない」といった理由だけで真剣交際に進むことは避けるべきです。
自分の心に問いかけてください。この人と一生を共にできるか。この人を心から尊敬できるか。この人の欠点を受け入れられるか。これらの問いに正直に答えることが、後悔しない選択につながります。
真剣交際が終わることになった場合、その終わらせ方は極めて重要です。どんな出会いであっても、別れ方は綺麗にすべきです。なぜなら、終わり方が次のご縁に影響するからです。
まず、お相手本人に対して誠意を持ってお断りを伝え、納得していただくことが基本です。適当にお断りしたり、曖昧な態度を取ったりすることは、相手を深く傷つけます。
お断りを伝える際は、以下のポイントを意識しましょう。
直接会って伝える:ライン・メールではなく、できる限り電話や対面で伝えることが望ましいです。真剣交際まで進んだ相手には、それだけの誠意を見せるべきです。(どうしても難しい場合にはライン・メール)
理由を明確に伝える:「なんとなく合わない」ではなく、具体的にどの部分で違和感を感じたのか、可能な範囲で正直に伝えましょう。ただし、相手を必要以上に傷つける表現は避けます。
感謝の気持ちを述べる:交際期間中の思い出や、相手の良かった点について触れ、感謝の気持ちを伝えましょう。
相手の良い面を認める:「あなたは素敵な人だけれど、私とは合わなかった」というスタンスを明確にします。相手の人格や価値を否定するのではなく、相性の問題であることを強調します。
結婚相談所では、お相手にも担当のカウンセラーがついています。お断りの仕方を間違えてしまうと、相手のカウンセラーを通じて悪いイメージが広まる可能性があります。
結婚相談所は比較的狭い業界です。「あの人は交際の終わらせ方が雑だった」という評判が立つと、次のご縁を作っていく上で不利に働くことがあります。
自分の担当カウンセラーにも、なぜ破局に至ったのかを正直に伝え、相談しながら適切な終わらせ方を決めていきましょう。
真剣交際が破局したとき、多くの人が「自分が悪かったのではないか」「もっと努力すれば続けられたのではないか」と自分を責めてしまいます。
しかし、人間同士ですから、相性が合わないことはあります。ご縁が終わってしまうことも自然なことです。必要以上に自分を責める必要はありません。
破局は失敗ではなく、学びの機会です。今回の交際を通じて、自分がパートナーに何を求めているのか、どんな価値観を大切にしているのかが明確になったはずです。
次の出会いでは、今回の経験を活かして、より自分に合った相手を見極められるでしょう。破局は、次のご縁へのステップなのです。
破局直後は心身ともに疲れています。無理に活動を再開するのではなく、適度に休息を取り、心の整理をしてから次の婚活に臨みましょう。
担当カウンセラーと相談しながら、適切なタイミングで活動を再開することが、次の成功につながります。

結婚相談所の世界は想像以上に狭いものです。カウンセラー同士は頻繁に情報交換をしており、「この人は誠実な対応をしてくれた」「この人は配慮に欠ける対応だった」という情報は、それとなく共有されることがあります。
良い評判が広がれば、カウンセラーも安心してあなたを他の会員に紹介できます。逆に、悪い評判が立ってしまうと、紹介数が減る可能性もあるのです。
綺麗な別れ方ができるということは、社会人としての成熟度を示すものでもあります。感情的にならず、相手を尊重し、誠意を持って対応する。これらは婚活だけでなく、人生全般において重要なスキルです。
真剣交際の終わらせ方を通じて、あなた自身も人として成長することができます。そして、その成長が、次の出会いでより良い関係を築く基盤となるのです。
現在、結婚相談所において真剣交際から破局するカップルは約4割に上ります。この数字は決して小さくありませんが、悲観すべきものでもありません。
真剣交際で破局するということは、結婚前に相性の悪さや問題に気づけたということです。結婚してから後悔するよりも、はるかに良い選択といえるでしょう。
重要なのは、以下の点を心に留めておくことです。
人間同士ですから、相性が合わないことは当然あります。ご縁が終わってしまうことも自然なことです。大切なのは、その終わり方を綺麗にし、次のご縁を大切にすることです。
真剣交際での経験は、あなたを成長させ、より良いパートナー選びの目を養います。たとえ破局という結果になったとしても、その経験は決して無駄ではありません。
次のご縁を信じて、誠実に婚活を続けていきましょう。あなたに素敵な出会いが訪れることを心から願っています💖
当結婚相談所に入会せずとも、個別相談を受け付けています。ご希望の方は、ラインから予約をお願いします。
