婚活において最も残念なのは、まだ何も始まっていない段階で、想像だけで不安や心配を膨らませてしまい、せっかくのご縁を自ら逃してしまう人たちです。結婚相談所のカウンセラーとして数多くの会員様を見てきましたが、「会ってもいないのに断る」という行動パターンが、婚活を長期化させる最大の原因となっています。
結婚相談所のサービスは多岐にわたります。大手の結婚相談所とは異なり、小規模な結婚相談所だからこそできる、きめ細やかなサポートがあります。
基本的には、活動される会員様は、システムを閲覧して自分でお申込みをするか、お申込みを受け、お見合い相手を探して行きます。これは全ての結婚相談所に共通する基本的な活動方法です。
データベースから条件に合う相手を検索し、写真やプロフィールを見て、気になる方にお申し込みをする。この繰り返しが婚活の基本となります。
しかしながら、小規模結婚相談所の中には、それ以外でも会員様に合いそうなご縁を繋げるために努力している相談所もあります。システムマッチングだけでは見つからない、人間の目で見た相性の良さを見極めるのです。
紹介は、どの会員様にも平等に出てくるわけではありません。大前提としてお互いの条件が合わなければ成立しないからです。年齢、地域、年収、学歴など、基本的な条件のマッチングは必須です。
ただ、できるだけご縁を繋げるためにも、カウンセラーは影で動いています。それが、結婚相談所の個別紹介なのです。会員様同士の性格や価値観を熟知しているからこそできる、プロフェッショナルなマッチングサービスです。
個別で紹介をしたとしましょう。カウンセラーが「この方とこの方は相性が良さそう」と判断し、双方に声をかけます。
もちろん、全てが希望条件に100点満点で当てはまっているわけではありません。「年収はクリアしているけど、身長が希望より少し低い」「職業は良いけど、趣味が合うかわからない」など、完璧な相手はなかなか存在しないのが現実です。
また、条件以外の性格的な部分は、実際に会ってみないとわからない部分が大きいです。プロフィールに書かれている「明るい性格」「真面目」といった言葉だけでは、その人の本当の魅力は伝わりません。
だから、どうしても条件に合わない部分がある場合を除き、できるだけ会ったほうが良いと私は考えています。お見合いは面接ではなく、出会いのきっかけなのです。
結婚相談所によっては、1件につき1万円というお見合い料を支払うところもあるので、そうなると気軽には会えないし、考えてしまう気持ちもわかります。お見合い料が発生する場合、慎重になるのは当然でしょう。
でも、やっぱり会わないと何もわからないのです。何も始まっていないのに迷っている人は、自分の未来を最初から潰しているのと一緒です。プロフィールの情報だけで判断することは、本の表紙だけ見て中身を読まずに評価するようなものです。
ここ最近あった具体例をお伝えしておきます。これは実際に私がサポートした会員様の事例です。
素敵な女性会員様が在籍しています。キャリアもあり、容姿も良く、性格も穏やかな方です。この会員様になら、このくらいの方が合うかなと判断し、ある男性会員様に声をかけました。
相手の男性はもちろん「会いたい」と言ってくださいました。条件的にも申し分なく、ぜひお会いしたいとのことでした。
ご紹介しましたところ、返事はどうだったか？女性会員様からは意外な反応が返ってきました。
「以前交際していた方に似ていて、完璧主義すぎる感じなので、会うのを躊躇しています」と言うのです。プロフィールの職業や学歴、自己PRの文章から、過去の恋愛のトラウマを思い出してしまったようです。
でも、よく考えてみてください。以前交際していた人と、その方はまったく違う人です。職業や学歴が似ているからといって、性格まで同じとは限りません。
しかしながら、プロフィールを見ただけで、ここまで想像を膨らませてしまうのです。人は過去の経験から学びますが、同時に過去のネガティブな経験に縛られてしまうこともあります。
「あまり考えすぎないで、会うだけ会ってみればいいじゃないの？まだお見合いも始めたばかりだし、最初から間口を狭める必要はないじゃない？」
このように説得し、お見合いをお受けしていただきました。何事も挑戦してみなければ、結果はわかりません。
プロフィールから想像していた人物像とは違い、良い意味でギャップがあって素敵だったそうです。「全然完璧主義な感じではなく、むしろ穏やかで優しい方でした」との感想をいただきました。
お互いほぼ一目惚れに近い感じで、現在仮交際中です。会話も弾み、価値観も合い、順調に交際が進んでいます。
ちなみに、その後、お二人は結婚しました🩷
**最初の印象で、お見合いをお断りしていたら、このご縁はありませんでした。**もし会わずに断っていたら、この素敵なご縁は永遠に訪れなかったのです。
高学歴かつキャリアのある、こちらも素敵な女性会員様の事例です。
自分にキャリアがあるので、一番重視するのは相手の肩書ではありません。年収や職業よりも、大切な部分はコミュニケーション力だとおっしゃっていました。
「コミュニケーション力を重視するので、合う方がいたらお願いします」とカウンセラーに依頼されました。知的な会話ができる、ユーモアのセンスがある、そういった方を希望されていました。
しかし、結婚相談所に在籍されている男性の多くは、普通には会話できたとしても、コミュニケーション力が特別に高いか、と問われるとそこまでの方は多くはありません。これは婚活市場の現実です。
でも、普通に会話ができれば、お見合いはしたほうが良いと思います。コミュニケーション力は、関係が深まるにつれて自然と向上していくものでもあるからです。
ある男性を紹介されました。相手のカウンセラーからは正直な評価をいただきました。
「そこまでコミュニケーション力は高くないけれど、きちんとお話を聞いてくださる姿勢、頑張ってくれる姿勢があります」と言われました。傾聴力があり、誠実な方だとのことでした。
だから私も「会ってみるだけ、会ってみれば」と推薦しました。完璧なコミュニケーション力よりも、相手の話を真剣に聞く姿勢のほうが、結婚生活では重要だと考えたからです。
実際お見合いしてどうだったか？女性会員様からは予想外の感想が返ってきました。
「とても質問上手、お話上手な方で、私としては楽しかったです」という感想です。プロフィールから想像していた「コミュニケーション力が普通」という印象とは全く違ったのです。
この件も、**会ってみなければわからなかったことですよね？**プロフィールの文章やカウンセラーの説明だけでは、その人の本当の魅力は伝わらないのです。
想像することは、時に必要です。将来のビジョンを描く、理想の結婚生活を考える、そういったポジティブな想像は婚活の原動力になります。
でも、その想像が悪い方向ばかりに動いている人が、婚活をしている人の中には非常に多いのです。「きっとこういう嫌な面があるに違いない」「過去の失敗がまた繰り返されるかもしれない」といったネガティブな想像です。
そもそも、ポジティブな方は目の前にある出会いの中から、幸せになるために前向きに考えて結婚を選んでいますので、長期間の婚活をすることもなかったりします。
「この人のここが素敵」「この部分は合わないけど、それ以上に良いところがたくさんある」と、良い面に目を向けられる人は、すぐにご縁を掴みます。
また、一度結婚に失敗したとしても、前向きに進んでいくので、再婚される方も多いのです。過去の経験から学び、次の恋愛に活かせる人は、幸せな再婚を果たしています。
しかし、婚活を長くしている人は、どうしても悪い方向に想像を膨らませる人が多く、またそういう人たちが慎重すぎてお見合いを断る傾向にあるので、幸せがどんどん遠のいています。
「会う前から不安」「プロフィールを見て過去を思い出す」「完璧な相手でないと会いたくない」といった思考パターンが、婚活の成功を妨げているのです。
過去に辛い恋愛経験をした人は、「また同じことが起きるのではないか」と恐れます。しかし、過去の相手と新しい相手は別人です。同じ職業だから、同じ学歴だからといって、性格まで同じではありません。
理想の相手像を具体的に持ちすぎている人は、少しでも条件に合わないと不安になります。しかし、100点満点の相手は存在しません。70点、80点の相手でも、幸せな結婚生活は築けるのです。
「お見合いして断られたらどうしよう」「交際してもうまくいかなかったら時間の無駄」といった失敗への恐れが、行動を妨げます。しかし、婚活において失敗は学びの機会です。
プロフィールの情報が多すぎると、かえって判断ができなくなります。「この部分は良いけど、この部分が気になる」と分析しすぎて、決断できなくなるのです。
プロフィールは相手を知るための最初の情報にすぎません。本当の人柄は会って話してみなければわかりません。過度な期待も過度な不安も持たず、フラットな気持ちで臨みましょう。
経験豊富なカウンセラーは、あなたの性格や価値観を理解した上で紹介しています。「なぜこの人を紹介されたのか」を考えてみましょう。そこにはプロの視点があります。
条件的に絶対に合わない場合を除き、「とりあえず会ってみる」という姿勢を持ちましょう。お見合いは1時間程度です。その1時間が人生を変えるかもしれません。
「もしこの人と結婚したら楽しそう」「一緒にこんなことができそう」といったポジティブな想像をする習慣をつけましょう。幸せな未来を描く力が、婚活成功の鍵です。
過去の恋愛は過去のものです。新しい出会いは新しいストーリーの始まりです。過去のネガティブな経験を、新しい相手に投影しないようにしましょう。
その想像力は、幸せになるために使っていきましょう。不安や心配を膨らませるための想像力ではなく、幸せな未来を描くための想像力として活用するのです。
このように、ネガティブな想像をポジティブに転換する練習をしましょう。
プロフィールを見る時、「この人とどんなデートができるだろう」「一緒に暮らしたらどんな休日を過ごせるだろう」と、幸せな場面を想像してみてください。そうすることで、会ってみたいという気持ちが自然と湧いてきます。
私達カウンセラーは、あなたのご縁を陰からバックアップしています。システムマッチングだけでは見つからない相性の良さを見極め、個別に紹介することで、より確実なご縁を繋ごうと努力しています。
カウンセラーが個別に紹介するということは、「この二人は相性が良い」という確信があるからです。プロの目から見て、うまくいく可能性が高いと判断しているのです。
その判断を信頼し、まずは会ってみるという一歩を踏み出してください。不安や心配は誰にでもありますが、それを乗り越えた先に幸せなご縁が待っています😊
何も始まっていないのに不安や心配ばかりで、せっかくのご縁を逃してしまう人は非常に多いです。しかし、以下のポイントを意識することで、その悪循環から抜け出すことができます：
不安や心配は自然な感情ですが、それに支配されてはいけません。勇気を持って一歩踏み出すこと、それが婚活成功への最も確実な道です。
あなたの幸せなご縁を心から応援しています。プロフィールの向こう側には、あなたを幸せにしてくれる素敵な人が待っているかもしれません。その可能性を、自ら閉ざさないでください。
当結婚相談所に入会せずとも、個別相談を受け付けています。ご希望の方は、ラインから予約をお願いします。
