
婚活において、せっかくお見合いまでこぎつけたのにお断りされてしまうのは非常にもったいないことです。お見合いの申し込みが承諾され、日程調整も済み、当日を迎えるまでには様々なステップがあります。それらをクリアしてようやく実現したお見合いですから、できる限り良い結果につなげたいものです。
本記事では、お見合いでお断りされる理由の中でも特に「改善可能な要因」に焦点を当て、具体的な対策方法をご紹介します。特に「婚活写真と実物が違う」という理由でのお断りは、事前準備で十分に防げるものです。結婚相談所のカウンセラーとして多くのケースを見てきた経験から、実践的なアドバイスをお伝えします😀
お見合いのお断り理由として最も多いのが「フィーリングが合わなかった」というものです。会話のテンポ、笑いのツボ、話題の好み、雰囲気など、人と人との相性は複雑で繊細なものです。
フィーリングの問題は、互いの感覚や価値観に関わる部分が大きく、短期間で改善することは困難です。ある人にとっては心地よい会話のペースが、別の人にとっては退屈に感じられたり、逆に早すぎて疲れてしまったりすることもあります。
このようなフィーリングのミスマッチは、ある程度は仕方のない部分といえます。すべての人と相性が良いことはあり得ませんし、だからこそお見合いという「実際に会って確かめる」プロセスが重要なのです。
しかし、フィーリング以外の要因でお断りされるのは非常にもったいないことです。特に多いのが「婚活写真(プロフィール写真)と実物が違いすぎた」という理由です。
「別人だった」と言われるケース
この理由でのお断りは、婚活において想像以上に多く発生しています。せっかく内面的な相性が良い可能性があったとしても、第一印象の段階で「写真と違う」という違和感を持たれてしまうと、その後の会話に集中できなくなってしまいます。
相手は無意識のうちに「なぜこんなに写真と違うのだろう」「意図的に別人のような写真を用意したのだろうか」といった疑念を抱き、目の前の相手との会話よりも、その違和感が気になってしまうのです😅

それでは、具体的にどのような点に気をつければ「写真と違う」と言われずに済むのでしょうか。以下、5つの重要なポイントを詳しく解説します。
体型維持の重要性
婚活写真を撮影してから実際のお見合いまでの間に、体型が大きく変化してしまうケースがあります。特に年齢を重ねると、基礎代謝が低下し、同じような生活をしていても太りやすくなる傾向があります。
婚活中は、通常よりもストレスを感じやすく、そのストレスから食べ過ぎてしまったり、逆に食欲が減退したりすることもあります。しかし、婚活期間中はとにかくスタイルの維持を心がけることが重要です。
体重管理の具体的方法
定期的に体重計に乗る習慣をつけましょう。週に1回程度、同じ時間帯(例えば朝起きてすぐ)に測定することで、体重の変化に早めに気づくことができます。2~3キロ程度の増減であれば、写真との違いはそこまで目立ちませんが、5キロ以上変化すると、顔の印象も含めて明らかに異なって見えます。
適度な運動と規則正しい食生活を心がけ、ストレス解消も食べ物以外の方法(運動、趣味、友人との会話など)を見つけることが大切です。
ダイエット成功時の注意点
逆に、婚活開始後に頑張ってダイエットに成功し、極端に痩せてしまった場合も「別人」と認識されることがあります。これは一見ポジティブな変化のように思えますが、相手からすると「写真と違う」という点では同じです。
大幅なダイエットに成功した場合は、必ず新しい写真を撮り直しましょう。痩せた自分の姿で新たな魅力をアピールすることができますし、何より「写真と違う」というネガティブな印象を避けることができます。
髪型が与える印象の大きさ
髪型は人の印象を大きく左右する要素です。同じ人物でも、髪型が変わるだけで別人のように見えることがあります。
長さの変化に注意
ロングヘアをショートカットにする、あるいはその逆の変化は、最も顕著に「別人」という印象を与えます。婚活写真撮影後は、お見合いが落ち着くまで、大幅な髪型の変更は控えることをおすすめします。
どうしても髪を切りたい場合は、お見合いの予定が入っていない時期を選び、カット後は速やかに新しい写真を撮影しましょう。
スタイリングの重要性
女性の場合、写真ではダウンスタイルなのに、お見合い当日はアップスタイルにしてしまうと、かなり印象が変わります。写真と同じスタイリングで臨むことが基本です。
男性のセットの重要性
男性の中には、スタジオできちんとセットしてもらった写真を使用しているにもかかわらず、お見合い当日は何もセットせずに来られる方がいます。「髪型なんて適当で良い」と考える男性もいますが、これは大きな間違いです。
写真でセットされた髪型と、何もしていない髪型では印象が全く異なります。男性もヘアセットの技術を身につけることが重要です。
セットを学ぶ努力
努力家の会員様の中には、美容室やスタジオに通ってセットの方法を教わっている方もいます。最初は難しく感じるかもしれませんが、何度か練習すれば誰でもできるようになります。YouTubeなどでも多くのセット方法が紹介されていますので、活用しましょう。
また、女性の中には、お見合いのたびに美容室でセットを依頼している方もいます。特に重要なお見合いの場合は、プロの手を借りることも選択肢の一つです。
プロのメイクを再現する
婚活写真の撮影時には、プロのメイクアップアーティストにメイクをしてもらうことが一般的です。プロの技術により、普段よりも格段に美しく仕上がります。
問題は、その「プロ仕上げの顔」を普段のメイクで再現できるかという点です。お見合い当日に普段通りのメイクで行ってしまうと、写真とのギャップが生じてしまいます。
メイクも学びの対象
撮影時にメイクをしてもらう際は、どのようなテクニックを使っているのか、どんな色を使っているのかを積極的に質問し、メモを取りましょう。可能であれば、プロセスを写真に撮らせてもらうのも良いでしょう。
また、デパートの化粧品カウンターやメイクレッスンを活用して、婚活に適したメイク技術を学ぶこともおすすめです。投資した時間と費用は、必ず婚活の成功につながります。
精一杯美しくする努力
完全に写真と同じメイクを再現することは難しいかもしれませんが、写真に近づけるよう精一杯努力する姿勢が大切です。その努力は、見た目だけでなく、相手への誠意としても伝わります。
男性の服装
男性は基本的にスーツやジャケットスタイルで撮影することが多いため、お見合い当日も同様にスーツやジャケットを着用すれば、そこまで写真と別人には見えません。
ただし、スーツの色(ネイビー、ブラックなど)や、シャツとネクタイの組み合わせは写真に近いものを選ぶことが望ましいです。
女性の服装の難しさ
女性の場合、服装の選択肢が広い分、写真とのイメージの違いが生じやすくなります。撮影時に明るいパステルカラーのワンピースを着用していたのに、お見合いではダークカラーのパンツスタイルで来られると、全く印象が変わってしまいます。
色とシルエットの統一
写真と全く同じ服を毎回着る必要はありませんが、色のトーンやシルエット(ワンピースか、タイトかフレアかなど)は揃えるようにしましょう。
例えば、写真が淡いピンクのフレアワンピースであれば、お見合いでも同系統の色合いとシルエットの服を選ぶことで、イメージの統一感が保てます。
婚活用ワードローブの準備
写真撮影時の服装のイメージに合わせて、お見合い用のワードローブを何パターンか用意しておくことをおすすめします。季節や天候に応じて選べるよう、バリエーションを持たせつつ、全体的な雰囲気は統一させることがポイントです。
写真と実物の根本的な違い
婚活写真は静止画です。一瞬の、最も美しい瞬間を切り取ったものです。しかし、実際のお見合いでは、動いている人間同士が出会います。この「動き」の中で、姿勢の悪さは非常に目立ちます。
猫背の影響
猫背の方は、写真では正しい姿勢で撮影されていても、実際に会うと前かがみの姿勢が目立ち、写真とのギャップが生じます。猫背は、疲れた印象や自信のなさを与えるだけでなく、実際の身長よりも低く見え、全体的なシルエットも損なわれます。
姿勢改善の方法
日頃から姿勢を意識する習慣をつけましょう。デスクワークの際は、椅子に深く腰掛け、背もたれを使って背筋を伸ばします。スマートフォンを見る際も、下を向きすぎずに、目線の高さに近づけて見るようにします。
ストレッチやヨガ、ピラティスなども姿勢改善に効果的です。継続的に取り組むことで、自然と美しい姿勢が身につきます。
座り方と歩き方
お見合いでは、座っている時間が長くなります。椅子に浅く腰掛け、背筋を伸ばし、足を揃えて座る姿勢を心がけましょう。また、お店に入る際やお手洗いに立つ際の歩き方も、意外と見られています。胸を張り、顎を引いて、まっすぐ前を見て歩く練習をしておきましょう。

婚活写真と実物があまりにも違いすぎると、男女ともに「会話に集中できなかった」という結果になることがあります。これは非常に深刻な問題です。
お見合いの限られた時間の中で、相手の内面や価値観を知り、相性を確かめることが本来の目的です。しかし、視覚的な違和感が強すぎると、その目的が達成できなくなってしまいます。
先日、こんなお断り理由がありました。
「芸能人の○○○に似ていて、写真とあまりにも違いすぎて、どうしても気になってしまい、会話に集中できませんでした」
この場合の○○○は、決して良い意味ではありません。つまり、ネガティブな意味で特徴的な芸能人に似ているという指摘でした。
別のケースでは、「写真よりもけっこう太めでした。体型管理ができない方なのかなと思い、今後の生活習慣も心配になりました」というお断り理由もありました。
これらのお断り理由を聞くたびに、「もったいない!」と感じます。もしかしたら、フィーリングは合ったかもしれません。価値観も一致していたかもしれません。しかし、「写真と違う」という第一印象のつまずきによって、その可能性を確かめる機会すら失われてしまったのです。
さらに深刻なのは、「写真と違う」という事実が、相手に「この人は信頼できるのだろうか」という疑念を抱かせてしまう点です。
「意図的に加工しすぎた写真を使っているのでは」「自己管理ができない人なのでは」「見た目を偽る人は、他のことも偽るのでは」といったネガティブな連想を生んでしまい、婚活そのものに悪影響を及ぼします。
ここまでご紹介した5つのポイントは、一朝一夕で達成できるものではありません。日々の積み重ねが必要です。
体型維持、姿勢の改善、メイクやヘアセットの技術向上など、すべては日常生活の中で意識し続けることで、自然と身についていきます。
これらの努力は、単に「写真と違うと言われないため」だけのものではありません。自分自身を磨き、より魅力的な人間になるための自己投資です。
婚活を通じて身につけた美容習慣や姿勢、ファッションセンスなどは、結婚後も一生役立つスキルとなります。パートナーに選ばれるための努力が、結果的に自分自身の人生の質を高めることにつながるのです。
最後に、最も重要なことをお伝えします。それは「誠実であること」です。
婚活写真を実物に近づける努力は、単なる見せかけのテクニックではありません。相手に対する誠意の表れであり、真剣に結婚を考えているという姿勢の現れです。
5つのポイントを守り、写真と実物のギャップを最小限に抑えることで、お相手は安心してあなたとの会話に集中できます。そして、本当の意味での相性を確かめることができるのです。
お見合いでお断りされる理由の中で、「フィーリングが合わない」というものは避けられない部分もあります。しかし、「婚活写真と実物が違う」という理由は、事前の準備と日々の意識で十分に防ぐことができます。
①太らないこと(極端に痩せないこと)
②髪型を変えないこと(またはセットする)
③メイクを変えないこと
④服装を変えないこと
⑤姿勢を良くすること
この5つのポイントを常に意識し、実践することで、せっかくのお見合いの機会を最大限に活かすことができます。
婚活は、自分自身と真剣に向き合い、より良い自分になるための期間でもあります。5つのポイントに気をつけながら、前向きに婚活に取り組み、素敵なご縁を掴んでください🥰
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