
婚活において、将来の子供に関する話題は避けて通れない重要なテーマです。しかし、まだ結婚もしていない段階で、子供の教育方針や進路を細かく決めようとする方が一定数いらっしゃいます。
結婚相談所のカウンセラーとして多くのカップルを見てきた経験から申し上げると、この「詰めすぎ」が原因で、本来良縁となり得た相手を逃してしまうケースが少なくありません。
婚活では、子供を望むかどうかの意思確認は非常に重要です。この価値観が一致していない場合、結婚後に深刻な問題を引き起こす可能性があるため、早い段階で確認しておくべき事項といえます。
しかし、「子供がほしい」という意思確認と、「子供をどの大学に入れるか」「どんな教育を施すか」といった具体的な教育方針の議論は、まったく別の次元の話です。
そもそも、子供を授かれるかどうかは誰にも分かりません。医学的に問題がなくても、なかなか授からないご夫婦もいらっしゃいます。また、授かった子供の個性や適性、希望によって、教育方針は柔軟に変化していくものです。
まだ存在しない子供の将来を、婚活の段階で細かく決定しようとする姿勢は、現実的とは言えません😅
ある女性会員様から、こんな相談を受けたことがあります。
「私は将来、子供を留学させたいと考えています。お見合いの際に、男性がそれに賛成してくれるかヒアリングしてもいいでしょうか?」
一見、将来設計をしっかり考えているように聞こえるかもしれません。しかし、この質問には複数の問題点があります。
問題点1:子供がまだ存在しない 当然ながら、まだ結婚もしていない段階で、子供は存在していません。授かれるかどうかも不確定です。
問題点2:子供の意思を無視している 仮に子供を授かったとして、その子が留学を希望するかどうかは分かりません。子供の適性や希望を無視して、親の理想だけで進路を決めることはできません。
問題点3:相手に過度なプレッシャーを与える お見合いの段階で、まだ存在しない子供の留学費用負担について議論することは、相手に経済的なプレッシャーを与えます。これは関係構築の初期段階では不適切です。
問題点4:柔軟性の欠如を示す 「絶対に留学させたい」という姿勢は、状況に応じた柔軟な対応ができない印象を与えます。
もし教育方針について確認したいのであれば、以下のような聞き方が適切です。
「お子さんができたら、教育には力を入れたいと思っていますか?」 「お子さんの将来について、どんな風に考えていますか?」
このような抽象度の高い質問であれば、相手も答えやすく、価値観の大枠を確認することができます。
より深刻なケースをご紹介します。ある女性会員様が経験された事例です。
お見合いから仮交際に進んだ男性から、こんな質問(宿題)が出されました。
「僕は、将来子供を●●大学に入れたいと思っています。あなたは、それについてどう思いますか?教育方針を教えてください。」
女性会員様は、まだ結婚もしていない、子供もいない段階で、特定の大学への進学を前提とした教育方針を語ることに違和感を覚えました。そして、明確な答えを出せなかったそうです。
すると男性から返ってきたのは「不合格」という言葉でした。まるで入学試験のように、女性を評価し、不合格を突き付けたのです。
問題点1:子供の人格を無視 子供はまだ生まれてもいないのに、特定の大学への進学を決めつけています。子供の適性、希望、能力を完全に無視した考え方です。
問題点2:相手を試すような態度 「宿題」という形で相手を試し、「不合格」という評価を下す。これは対等なパートナーを探す婚活の姿勢ではありません。
問題点3:柔軟性の欠如 人生は予測不可能な出来事の連続です。当初の計画通りに進まないことも多々あります。そうした状況に柔軟に対応できない人物であることが窺えます。
問題点4:相手への敬意の欠如 明確な答えを出せなかったことを理由に「不合格」と告げる行為は、相手への敬意が欠けています。
この事例を聞いた時、私はこの女性会員様にこうお伝えしました。
「そんな相手と結婚しなくて本当に良かったですよ。」
もし結婚していたら、子育ての過程で様々な価値観の衝突が起きていたでしょう。子供の意思を尊重せず、自分の理想を押し付けるタイプの父親になっていた可能性が高いです。
また、「不合格」という言葉を使う時点で、パートナーを対等な存在として見ていないことが明らかです。結婚生活において、このような上下関係は健全ではありません。

婚活は、結婚相手を探す活動です。恋愛と違い、結婚を前提とした出会いであるため、ある程度の条件や価値観の確認は必要です。
確認すべき重要項目:
確認を避けるべき、または抽象度を保つべき項目:
婚活カウンセラーとして、会員様によくお伝えするのが「ある程度」という感覚の重要性です。
人生は流動的です。今日正しいと思っていたことが、明日には変わることもあります。子供が生まれれば価値観が変わることもあるでしょう。経済状況や社会情勢の変化によって、計画を変更せざるを得ないこともあります。
すべてを事前に完璧に決めようとすると、かえって良縁を逃してしまいます。

ある会員様が、お相手との細かい価値観の違いに悩んでいらっしゃいました。
など、様々な項目について「完全に一致させなければ」と考え、お見合いやデートの度に詳細な確認をされていました。
しかし、この姿勢では相手も疲れてしまいますし、何より楽しい時間を過ごすことができません😂
私はこの会員様に、以下のようにアドバイスしました。
「大枠の価値観が合っていれば、細かなところをぴったり合わせるのは結婚後でもいいんですよ。むしろ、結婚生活の中で二人で作り上げていくものです。」
具体的には:
このように優先順位をつけることをアドバイスしました。
この会員様は、アドバイスを素直に受け入れてくださいました。
細かい確認を減らし、お相手との時間を楽しむことに集中した結果、関係性が深まり、無事に成婚に至りました。
現在は成婚し幸せな結婚生活を送っておられ、「あの時、細かいことにこだわりすぎていたら、この人と結婚できなかった」とおっしゃっています。
実際に結婚してから話し合って決めたことも多いそうですが、「一緒に決めていくプロセスも楽しい」とのことです。
あまりに細かい条件を次々と提示されると、相手は「自分は試されている」「評価されている」と感じてしまいます。
婚活は、対等なパートナーを探す活動です。一方的に条件を突きつけ、相手を評価する姿勢では、良い関係は築けません。
デートの時間の大半を、条件確認や将来の計画の議論に費やしてしまうと、お互いの人柄を知る時間や、楽しい思い出を作る時間が減ってしまいます。
「この人と一緒にいると楽しい」という感情は、結婚を決める上で非常に重要です。条件は合っていても、楽しい時間を共有できなければ、結婚生活は味気ないものになるでしょう。
すべてを事前に決めようとする姿勢は、「この人は融通が利かない」「計画通りに進まないとパニックになるタイプだ」という印象を与えます。
人生は予測不可能です。柔軟に対応できる姿勢の方が、長い結婚生活においては重要です。
条件ばかりに注目していると、相手の本当の魅力や個性を見逃してしまいます。
条件は合っていなくても、人として尊敬できる、一緒にいて心地よい、価値観の大枠が合っている。そういった感覚的な相性の方が、実は長期的な結婚生活では重要だったりします。
細かい条件よりも、人生における大きな価値観が合っているかが重要です。
こうした根本的な部分が合っていれば、細かい違いは調整可能です。
条件や計画も大切ですが、それ以上に「一緒にいて心地よいか」という感覚が重要です。
こうした感覚は、長い結婚生活を支える基盤となります。
人生には予測できない出来事が起こります。
そうした時に、二人で話し合い、柔軟に対応できる関係性を築けるかどうかが、本当に重要なポイントです。
子供の教育方針について、婚活の段階で細かく決めようとする行為は、多くの場合、逆効果です。
特に、まだ存在しない子供の具体的な進路を決めようとしたり、相手に「宿題」を出して評価したりする行為は、対等なパートナーシップを築く上で大きな障害となります。
婚活で大切なのは:
「ある程度」という感覚を持つことで、本当に相性の良い相手との出会いを逃さずに済みます。完璧を求めすぎず、柔軟な姿勢で婚活に臨むことが、幸せな結婚への近道です🤩
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