
婚活の現場で日々感じるのは、男性と女性の間に存在する大きな認識のギャップです。同じ時間を共有し、同じ体験をしているはずなのに、その受け取り方や解釈が驚くほど異なることがあります。
結婚相談所でカウンセラーとして多くの男女の声を聞いていると、「本当に同じ場にいたの?」と疑いたくなるほど、両者の感想が食い違っているケースに頻繁に遭遇します。この男女間の認識の違いを理解し、適切に対処することが、婚活成功の大きな鍵となるのです😄

よく「男性脳」「女性脳」という表現が使われますが、科学的には必ずしも性別で明確に区分できるわけではありません。女性の中にも論理的で分析的な思考をする人がいますし、男性の中にも感情的で共感力の高い人がいます。
しかし、一般的な傾向として、男性と女性では物事の捉え方、優先順位の付け方、コミュニケーションスタイルに違いがあることは確かです。こうした違いは、生育環境や社会的な役割期待によっても形成されていきます。
婚活という場面では、この男女の違いがより顕著に表れます。結婚という人生の大きな決断を前に、男性と女性はそれぞれ異なる不安や期待を抱いているためです。
男性は「この人と一緒に将来を築けるか」という実務的な視点を重視する傾向があり、女性は「この人と心地よく過ごせるか」という感情的な安心感を求める傾向があります。この根本的な視点の違いが、様々なすれ違いを生む原因となっています。
結婚相談所で実際に起こった、男女の言い分の違いをご紹介します。
男性会員の感想 「今までで一番会話が途切れませんでした。話題も豊富で、楽しい時間を過ごせました」
女性会員の感想 「会話が盛り上がらず、沈黙も多かった。次回も楽しく会話できるか自信がありません」
同じお見合いの場にいたはずなのに、この評価の違いは一体どこから来るのでしょうか。男性は「会話が続いた」という事実を肯定的に捉えていますが、女性は「盛り上がり」という質を重視しています。
男性会員の報告 「自分の持ち家を、彼女を迎えるにあたってリフォーム中です。新しい生活のために準備しています」
女性会員の認識 「リフォームは事実ですが、ごく一部のみで、決して自分を迎え入れるための大規模なものではありません。彼の思い込みが強すぎて不安です」
男性は自分の行動を結婚への意欲の表れとして伝えていますが、女性は現実とのギャップを感じています。善意の行動が、かえってプレッシャーや違和感につながってしまった例です。
男性会員の印象 「女性から積極的に手を繋いできたり、押せ押せな感じでした。好意を持ってくれていると感じました」
女性会員の感想 「男性から言い寄られて気持ち悪かった。距離感が近すぎて不快でした」
これは最も深刻なすれ違いの例です。同じ身体的な接触に対して、一方は好意の表現と受け取り、もう一方は不快感を覚えています。このような認識の違いは、時にトラブルに発展する可能性もあります。
男性と女性では、婚活やデートに対する期待値が異なります。男性は「問題なく会話できた」ことを成功と捉えがちですが、女性は「心が通じ合う会話」を求めていることが多いのです。
この期待値のギャップが、同じ体験に対する評価の違いを生み出しています。
男性は事実や情報の交換をコミュニケーションの目的とする傾向があります。一方、女性は共感や感情の共有を重視します。
お見合いで「会話が続いた」と男性が満足していても、女性は「共感してもらえなかった」と感じているかもしれません。
表情、声のトーン、身体の距離感など、言葉以外のコミュニケーションに対する敏感さも男女で異なります。一般的に女性の方が非言語的なサインに敏感で、男性はそれを読み取るのが苦手な傾向があります。
スキンシップのケースも、お互いが相手の非言語サインを誤って解釈した結果と考えられます😅

まず大切なのは、「相手も自分と同じように感じているはず」という思い込みを捨てることです。自分にとっては楽しい会話でも、相手は退屈に感じているかもしれません。
この前提を持つことで、相手の反応をより注意深く観察し、確認するようになります。
「今日は楽しかったですか?」「このペースで大丈夫ですか?」など、相手の気持ちを言葉で確認する習慣をつけましょう。
察することを期待するのではなく、オープンなコミュニケーションを心がけることで、すれ違いを防げます。
結婚相談所のカウンセラーなど、客観的な第三者の視点を活用することも有効です。当事者同士では気づかない盲点を指摘してもらえます。
結婚相談所のカウンセラーは、男性と女性、それぞれの言い分を個別に聞きます。片方の意見だけを正しいと判断するのではなく、両者の視点を理解した上で、溝を埋めていく作業を行います。
男性が伝えたかった気持ちと、女性が受け取った印象が異なる場合、カウンセラーが間に入って真意を伝えることで、誤解を解消できます。
リフォームの例でも、男性の「彼女のために」という気持ちと、女性の「プレッシャーに感じる」という不安を、それぞれに適切に伝えることで、お互いの理解が深まります。
特に交際初期は、どのような距離感やペースが適切か分からないものです。カウンセラーは多くのカップルを見てきた経験から、その二人に合った進め方を提案できます。
婚活における男女のすれ違いは、決して珍しいことではありません。むしろ、これだけ価値観や感じ方が違う二人が、一つの家庭を築いていくのですから、すれ違いがあって当然なのです。
重要なのは、「男女は考え方が違う」という事実を認識し、その違いを乗り越えていく努力をすることです。相手を理解しようとする姿勢、自分の気持ちを適切に伝える努力、そして時には専門家の力を借りることで、確実に二人の距離は縮まっていきます。
結婚相談所は、こうした男女の違いを理解し、お互いが歩み寄れるようサポートする場所です。一人で悩まず、プロの力を借りながら、理想のパートナーとの出会いを実現させましょう。
当結婚相談所に入会せずとも、個別相談を受け付けています。ご希望の方は、ラインから予約をお願いします。
