
結婚相談所のカウンセラーとして、日々様々なご相談やご報告をいただきます。先日、ある男性会員様から「当社の女性会員様と真剣交際を視野に入れている」という嬉しい報告が入りました。しかし、詳しく内容を確認すると、実はまだその段階には至っていないことが判明したのです。
お見合い後、3回デートを重ねたとのこと。一見順調に見えますが、詳しく聞いてみると、すべてのデートがカフェでのお茶だけで終わっていたそうです。食事すらしていない状況でした。
この話を聞いて、率直に疑問を感じました。相手の担当カウンセラーは、きちんとフォローやアドバイスをしているのだろうか、と。
もちろん、カフェでのお茶も立派なデートです。しかし、結婚を前提とした出会いにおいて、お茶だけで本当に相手のことを理解できるでしょうか。
結婚相談所での出会いは、恋愛アプリやマッチングアプリとは根本的に異なります。最初から結婚を前提として動いているため、進展も早いのが特徴です。
しかし、その分、短期間でお相手のことをしっかり見極める必要があります。限られた時間の中で、結婚相手として適しているかどうかを判断しなければならないのです。
「仮交際では何回会えばいいですか?」という質問をよくいただきます。もちろん、複数回会うことは大切です。しかし、本当に重要なのは「回数」ではなく「内容」なのです。
お見合い後、数回会って「話が合う」「感じが良い」と思ったとしても、それだけで真剣交際に進むのは時期尚早です😅
結婚を前提に交際するということは、人生のパートナーを選ぶということです。そのために、仮交際の期間中に様々な角度から相手を知る必要があります。
食事のマナーや価値観
食事は、その人の育ちや価値観が最も表れる場面の一つです。カフェでのお茶だけでは見えない部分が、食事を共にすることで見えてきます。
計画性や対応力
少し遠方に出かけることで、長時間一緒にいる時の相性や、予期せぬ事態への対応力などが見えてきます。結婚生活は毎日続くものですから、この視点は非常に重要です😀
価値観の深い部分
表面的な会話だけでなく、結婚生活に直結する深い話題についても、仮交際中にある程度話し合っておく必要があります。

では、なぜ3回ものデートがすべてお茶だけで終わってしまったのでしょうか。いくつかの原因が考えられます。
遠慮や緊張
婚活への理解不足
受け身すぎる姿勢
婚活への意識の低さ
そして、最も問題なのは、カウンセラーがきちんとアドバイスをしていない可能性です。
適切なフォローとは
特に婚活初心者の方には、具体的で実践的なアドバイスが必要です。「何回か会ってください」という漠然としたアドバイスだけでは不十分なのです😅
結婚相談所には、一般的な進め方のマニュアルがあります。「お見合いをして、仮交際で何回か会って、真剣交際に進む」という流れです。
しかし、婚活は一人ひとり違います。マニュアル通りに進むケースもあれば、そうでないケースもあります。
時間は有限 仮交際できる期間は限られています。IBJ(日本結婚相談所連盟)のルールでは、仮交際は3ヶ月が目安です。この貴重な時間を、薄い内容のデートで消費してしまうのはもったいないのです。
他の候補者との比較 仮交際中は、複数の方と同時進行で会うことが可能です。お茶だけの浅い関係では、他の方との差別化ができず、選ばれる可能性が低くなります。
結婚への本気度が伝わらない 食事やお出かけなど、ある程度の時間と労力をかけたデートは、相手への本気度を示すことにもなります。お茶だけでは、「本当に結婚を考えているのか」と疑問を持たれる可能性があります。

では、具体的にどのように仮交際を進めていけば良いのでしょうか。
お見合いの後、まずはカフェやラウンジでゆっくり話す時間を持つのは良いスタートです。
確認すること
次は食事デートに進みましょう。ランチでもディナーでも構いません。
確認すること
美術館、水族館、ショッピング、ドライブなど、一緒に何かを体験するデートがおすすめです。
確認すること
お互いのことがある程度わかってきたら、結婚に向けた具体的な話をする時期です。
話し合うべきこと
私たちカウンセラーは、ただマッチングするだけが仕事ではありません。会員様が結婚というゴールに到達するまで、しっかりとサポートする責任があります。
悪い例 「とりあえず何回か会ってみてください」
良い例 「次回は食事デートに誘ってみてはいかがですか?○○エリアで、こんな雰囲気のお店がおすすめですよ。予約の仕方もお教えしますね」
具体的で実践的なアドバイスがあってこそ、会員様は安心して婚活を進められます。
男性と女性で、交際への温度感が違うこともよくあります。カウンセラーは双方と連絡を取り、温度差があれば調整する必要があります。
確認すべきポイント
仮交際から真剣交際への切り替えタイミングは非常に重要です。早すぎても遅すぎても良くありません。
カウンセラーは、会員様の状況を常に把握し、適切なタイミングでアドバイスする必要があります。
今回のケースのように、3回会ってもすべてお茶だけというのは、残念ながら婚活としては不十分だと言わざるを得ません。
男性の皆様へ 遠慮しすぎは逆効果です。食事デートやお出かけデートは、相手への誠意の表れでもあります。勇気を出して、一歩踏み込んだデートを提案してみましょう。
女性の皆様へ 受け身だけでなく、時には自分からも提案してみましょう。「次は○○に行ってみたい」という希望を伝えることで、デートの内容も充実します。
仮交際で大切な5つのポイント
婚活は時間が限られています。一回一回のデートを大切に、充実した内容にしていきましょう。そうすることで、お互いのことを深く理解し、確信を持って真剣交際に進むことができるのです。
動画で真剣交際に進む流れをお伝えしています。
10:17 ⑥遠出デートも企画する!結婚の話も散りばめていこう
⑥のように色々出かけて、結婚の話も深く切り込んだ上で、真剣交際にすすみましょう。
当結婚相談所に入会せずとも、個別相談を受け付けています。ご希望の方は、ラインから予約をお願いします。
